懐かしい思い出
昨晩、小田和正さんのライブTVを見ました。
毎年、この時期に必ず放映される人気番組です。
オフコース世代の私ですし、邦楽系では最も好きなアーティストと言っても過言では無いのですが、ある時を境に聞くことも歌う事もなくなって・・・。
毎年一回、この番組でその『ある時』を思い出すんです。
あまり明るく楽しい思い出ではありませんが、私の大切な思い出なんで・・・。
私は、生まれも育ちも袋井市の山奥で生粋の田舎モン。
小学校は1学年1クラス、中学は1学年4クラス程の規模であり、典型的な田舎の学生生活を送りました。しかも、私の通っていた小学校では卒業生が、たった40名ほどだったにもかかわらず、中学に進学するときは真っ二つに分かれ、違う中学校になっちゃうんです。
ですから中学入学時の顔見知りは20人くらいしか居ない訳ですよ。
これは正直寂しかったですね~。
そんな環境の中、幼稚園から小学校、中学校を経て高校までずーっと同じだったヤツが唯一1人だけ居たんです。たった1人です。
家は近所だし、親同士も仲良くて、中学生くらいまではずーっと毎日一緒。
毎年、家族ぐるみで旅行なんかも行ったりして。
オフコースを私に教えてくれたのも彼でした。当時彼が熱狂的ファンで。
今ほど沢山の遊びもありませんから、彼との遊びといえば、もっぱらオフコースのミュージックテープを聞きながら合唱することぐらい。(笑)
そんなことが当時はスッゴイ楽しかった。
高校卒業して、違う大学になったけど成人式なんかも一緒。
人のこと悪く言ったり、会社の不平不満を口にするようなヤツじゃなかったし、いつもニコニコ笑顔でホントみんなの人気者だったんです。
お互いが社会人として歩みだした数年後、ヤツの弟から電話が。
『兄貴が死んだ』って。
仕事上のミスを苦にして・・・。
後から聞けば実際ミスは無く、ヤツの勘違いだったとか。
誰にも相談することなく。されることもなく。
悔やんでも悔やみきれない。
もともと、自分を曝け出す事を苦手としていた私は、この事を機に変わろうと努力しました。とにかく何でも恥ずかしがらずにさらけ出しちゃえって、自分の性格やら病気やら。
自分でバカになろうって。
十数年前のことですが、実はそんな彼の教えもあって今の私があるんです。
やっぱり人生楽しまなきゃ。
明日はイブだし、結婚記念日。
えーい、この際、会社休んじゃおっと。