基礎の話し
ブログのコメントにネタのリクエストを頂きましたんで、ちょっと書いてみます。
『基礎』
言わずと知れた、建物を構成する部位の中でも、最も大切と考えられている部位でしょう。
最近では、鉄筋とコンクリートで作られます。
そう、あくまで最近、なんです。
基礎が鉄筋コンクリート造、なんてのは当たり前の昨今ですが、実は鉄筋が入るようになったのは、ほんの数十年前の話しなんです。
それまでは、ただのコンクリだったり、石だったり。
今でも石の上に建ってる建物って結構ありますよね。
住宅に使われる基礎の形としては『布基礎』『ベタ基礎』の2種類が代表的でしょう。
ブログだと絵で表現しづらいので、簡単に言葉で言ってしまえば『布基礎』は線で構成されるんで軟弱地盤に適応し難いが、『ベタ基礎』は面で構成されている為、軟弱地盤に対応しやすい。反面、布基礎の方が軽く、自沈は起こり難い。
地盤の調査をしてみて、布基礎でもベタ基礎でも耐力的に無理が生じたりする場合、基礎の下に杭を打ったり、地盤の表面の土壌を固くしてから基礎を作ったり、なんて事もします。
住宅会社がひしめき合う中、各社、独自性を持たせたり、コストを抑えたりするために、基礎のスラブ部分に地中梁みたいなものを施してみたり、ベタ基礎をひっくり返した様な格好をさせて、蓄熱基礎みたいなものを作ってみたり、まぁ、みなさんいろんな方法をとられてますよね。
どういった方法が良いかってのは、建物の作り方によって、全く違いますんでブログでは触れませんが・・・。
いずれにせよ、基礎は一番大切な部分であることに違いは無く、『基礎』を含め、『土台』『柱』『梁』『地盤』なんかは法律上、『構造耐力上主要な部分』と定義付けられ、10年間、瑕疵保証の対象になっています。