屋根の話し
リクエスト第3段、屋根の話し。
扇建築工房では屋根材として『瓦』か『ガルバリウム鋼板』のどちらか(場合によっては併用もあります)を選択していただきます。
そ~言えば、この前お客さんから『屋根はゲルマニウムにしてくれ』って言われましたが、アレは屋根にはってもあんまり効果(効能?)が無いと思われ・・・(笑)
なんかカタカナ用語は分りづらいと思いますんで、一応『ガルバリウム鋼板』の説明をしておきます。
『ガルバリウム鋼板』とは、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の事を指します。めっき組成としては、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなっており、アルミニウムの長期耐久性と亜鉛のもつガルバニックアクション(犠牲防食作用)、更に自己修復作用を合わせもつため、使用環境により、亜鉛鉄板の約3~6倍の耐久性が期待出来るすぐれた表面処理鋼板です。←どっかの会社の商品説明引用です。(笑)
瓦っていうと一般的には屋根のソレをさしていると思われがちであるが、屋根だけでなく土を焼いて形成された小さな板のことを全般的に瓦と呼ぶ、らしいんです。
ですから、床に敷く瓦や土塀をつくるための瓦もある訳です。
歴史も古く、種類も豊富で代表的な和瓦やいぶし瓦からはじまって、洋風なS瓦やスパニッシュ瓦、沖縄の住居によく見られる赤瓦、セメントで作られるフランス瓦等など。
この辺では、やっぱりお隣愛知の三州瓦が有名ですね。
選択の判断基準としては、『古い町並みの中に建築』『和風色が強い』『断熱性』などのキーワードには『瓦』、『耐震性』『耐水性』『モダン和風』『深い軒ノ出』などのキーワードの場合は『ガルバリウム鋼板』がいいのではないでしょうか?
但し、北側隣地の方への配慮等も含め、屋根勾配はできるだけ緩くする事をお奨めしています(3寸~4寸)が、瓦屋根の場合は4寸以上しか、対応できない(雨漏りの原因を作りやすい)為、最近ではガルバリウム鋼板を採用される比率が高くなっています。