名義貸し
自称、建築デザイナーの秋葉氏が姉歯元建築士の名義借りをして『建築士法違反』に問われ、逮捕された。
当の本人は、『なんで皆やってるのに俺だけ、こんなことで逮捕されなきゃならないんだ?』なんて言ってるらしい。
そう、これが建設業界の現状なのだ。
えっ、と思われるかもしれないが、実は当たり前のように行われている。
・商談時の、簡単なラフプラン作成
・プランを作成する為のクライアントとの打合せ
・工事現場の管理(いわゆる現場監督)
挙げればキリが無いが、例えばこういったことでも、法律上『建築士』でなければ、一切認められていない。
例えば、住宅会社の管理建築士一人が建築士で、その人以外は無資格だったりする場合、本来はその管理建築士がお客さんとの打合せを全て一人でこなさなければならない。
しかし、現実はそうなっていないケースが多い。
資格をもっていない担当者がお客さんとの打合せに参加したり、設計したり、現場監督が無資格、なんてケースは決して珍しくない。
建築士事務所登録をしていない工務店が、建築確認申請のみを下請の設計事務所に依頼する、なんてのも非常にグレーである。
実は、これらは全て『名義貸し』なんである。
以外に知られていないが、『建設業許可』すら受けずに工事を請け負っている業者だけでも、全建設業者の数割(数%ではない)にのぼる。
ひどい話しである、が、現実でもある。
我々が、常に襟を正している必要があることは言うまでも無いが、仕事を依頼されるお施主さん(クライアント)にも、ぜひ注意をして頂きたい。
悪徳業者、撲滅!!