そこにあること
そのモノが、その形であったり、そこに存在するのには必ず何らかの理由がある。
しかしながら、中には理由が無いモノもある。
建築で言えば、『和風にしたいが為の付け柱』とか『組子格子付きの風も通らない小さな窓』とか『構造上用を全く用を成さないタイコ梁や大黒柱』とか『やたらと必要以上に高い天井』とか『ダミーの煙突』とか・・・。
挙げてけばきりが無い。
こういった存在理由の無いモノを取り入れることによって、『かっこよく』て『オシャレ』で『可愛く』はなるが『薄っぺらく』もなるし『飽き』もくる。
10年前、20年前の趣味志向を今現在でも継続している人はあまりいないと思うが、それと同じで今現在の趣味志向は10年後、20年後確実に変化する。
こと住まいに至っては、50年、60年後のことを考えねばならない。
私は、本来住まいとはどうあるべきか?をシンプルに追求していきたい。