大谷石
7月、カミさんと日光に。
門塀やお蔵に惜しげも無く使われている大谷石は見事であった。
あまり余裕の無いスケジュールだった為、大谷石見物は出来なかったが、近いうちにゆっくり見たいな~なんて。
で、昨日行って来た。
日帰りで・・・。(泣)
たまたま検索してヒットした『山南石材店』さんを訪ねて。
山南石材店さんでは専務さんがお忙しい中時間を割いていただき、大谷石の隅から隅までをくまなくレクチャーしていただいた。
この専務さんがなんともいえない素晴らしい人間的魅力を持った方で、美大を卒業し、着物の絵付けデザインなども勉強された後、家業をついでる。
これからは単に『石を切り出し、販売する』だけではダメだって事で、ご自身でデザインを考え照明器具やらオブジェやら玄関ポストまで、様々なモノを大谷石で製作・販売している。
今、コレが大谷石に新しい命を吹き込み、いろんな方面から注目されている。
ショールームで専務さんが製作した数々の素敵な作品を見学させていただき、その後加工場へ。
加工場では切り出された原石を製品サイズに製材ならぬ製石?している。
そして、その加工場の地下は50~60メートルに渡り、採掘場となっている。
なんと今回、特別に専務さんのご好意で地下の採掘場を見学させていただけることに。
そこには、私の知らない別世界があった。
年間を通じ、8~10℃を保っている地下はひんやりと心地よく肌を刺す。
入口からは想像もつかないほど広い空間がそこにはあり、地上から差し込む光は幻想的である。
床も、壁も、天井も、全てが大谷石。
40年かけて採掘されたその空間には、規則正しく切り出されたチェーンソーの切り後が、見事なまでに綺麗な縦と横のラインを生み出している。
夢中で写真を撮ったが、画像で全く伝わらないのが残念である。
こんなに感動的で幻想的な風景を見たのは、初めてスキューバダイビングで水深40メートルの世界を体験して以来だ。
しばらく地下の異空間を楽しんだ後、余韻に浸りながら大谷石で建てられたお蔵を改装したレストランに連れて行っていただいた。
この店がまた素晴らしい。
店の雰囲気から料理から、未だかつて味わったことのない最高のお店だった。
残念ながら、お店の名前を忘れてしまったが・・・。
結局、14:00~21:00までみっちり大谷石のお話しを聞かせていただき、夢のような時間を過ごした。
専務さんとの最高の出会いに感謝したい。
朝5時に家を出て、帰ってきたら朝の3時だった。
夢心地で床につき爆睡、目覚めたらナント9時をまわってた。
うゎ~ヤバイ、大遅刻だ・・・。