風物詩
三十年以上も前、実家の前を流れる土側溝の水路にはたくさんのホタルが姿をあらわし、この時期になると家族で見物して楽しんだものだ。
しかし水路がコンクリート製につくりかえられるのと同時に、ホタルはすっかり姿を消した。
ところが、実家から北へ2,3百メートルほど行ったところに、いまだ土側溝が残されていて、そこには今でもホタルがあらわれるという話しが・・・。
カミさんと出かけてみると、そこには数十匹のホタルがなんともいえないきれいな黄緑色の光を放っていた。
毎年、クンマの里までホタル見物に出かけるのが恒例となっていたが、見物客のため人工的に放たれているホタルとは違い、自然の中に生息するホタルは数こそ少ないものの非常に風情がある。
ホタルの生息できる環境をなんとか残していきたいものだ。