神様
子供の成長するスピードはおそろしく速い。
つかまり立ちしながらバンザイして何とかダイニングテーブルの縁に手が架かったものの、一瞬でも手を離すのが怖いらしくバンザイしたまま動けずに泣きじゃくっていた息子。
ホンの数日前までは確かにこんな様子だった・・・
昨日、作り立てのミルクを冷ます為、ダイニングテーブルの真ん中辺りに置いたまま、少しだけ目を離した。
『ギャーッッッ！！』
いつの間にか、かかとを上げて背伸びすることを覚えた息子がテーブル中央のミルクに手をかけ、ひっくり返した。
会社を半日休み、聖隷の救急へ。
顔にかからなかったのは幸いだったが、お腹や腕にやけどを負わせてしまった。
旺介、本当にゴメン。
午後は会社に行き、早めに家に帰ると、その小さなお腹が見えないほどにガーゼで包まれたイタイタしい息子が、いつも変わらぬ笑顔で私を出迎えてくれた。
そんないたいけな息子を見て涙が出た。
こんな半人前のとうちゃんとかあちゃんだけど、ゆるしてね。
どうか神様、やけどの跡が残りませんように。
