山歩き
今日は製材屋さん主催の山林ツアー。
久しぶりに春野の山へ入ることに。
11月から3月くらいがいわゆる『切り旬』。
この時期、製品適齢期を迎えた天竜の杉や桧はキコリさんの手によって切り倒されます。
切り倒された木を3ヶ月~6ヶ月間、枝を付けたままの状態で『葉枯らし乾燥』させることで、立木時に200%ほどあった含水率が100%以下にまで下がります。
こうすることで材木を搬出しやすくしたり、品質を向上させたりするわけです。
さっそく、樹齢100年超の杉をキコリさんが倒します。
こうしてチェーンソーで切り込みを入れ、反対側に楔をかって叩くと・・・。
ものすごい音を立てて山を揺らします。
100年以上もの長い間、山を守ってきた杉。
これから第二の人生を歩みだす、といったところでしょうか。
こういった作業に触れる度、『大切に使わなきゃ』ってつくづく思います。
途中、春埜山に立ち寄り、ご神木を仰ぎます。
私も幾度か来てますが、いつ見てもこのご神木には凄い力をもらいます。
なんといいましょうか、1300年以上の長きに渡り、この静かで雄大な山を守ってきたんだ、という誇らしげな顔立ち。
じっくり見てるうち、なんだかスーっと肩の力が抜けていきます。
帰り際、皆さんの清々しい顔が印象的でした。