素材を生かす
素材の持つポテンシャルを引き出す。
弊社では、地域材をなるべくたくさん使うように心がけています。
柱や梁といった構造材には天竜杉、土台や根太などの床組には天竜桧、そして床板はやはり天竜杉。
小屋組みも勿論、天竜杉ですし、障子などの建具なんかにも天竜の杉を使います。
仕上げに鉋がけして使うことがほとんどのこうした素材ですが、よりたくさん地域材を活用して林業が少しでも豊かになるためには、素材に付加価値を持たせて、もっともっと地域材が活躍できる場を増やしていきたいものです。
弊社では外壁材に天竜焼杉(天竜杉を焼いたもの)を要望する方が多くなってきました。
杉板をそのまま張るのもいいですが、焼く(炭化させる)ことで、防腐効果が上がり、格段に耐久性が増すんです。
ちなみに弊社の焼杉は、スタッフ自らが一枚一枚丁寧に焼いていて、興味のある方は見学もできますので、ぜひ声をかけてください。
さて、焼いた木材にブラシをあてて、冬目を浮き立たせたものを「浮づくり」というのですが、今回、杉の積層版(90㎝×180㎝)の浮づくりを作ってみました。
こちらも、勿論全て手仕事です。
一枚一枚、職人さんが焼いて、ブラシあてて、作ってます。
素足で踏みしめるこの感触がたまりません。
早速、磐田の家の床材に使うことになりましたのでお楽しみに。