素材にこだわる・・・浮づくりの床
年輪には、温かい時期に水を吸い上げながら成長する夏目と、寒い時期にできる冬目があります。
夏目は白くて柔らかく、冬目は赤くて堅いのですが、この表面を焼いた後、ブラシで擦ることで、冬目が浮き出てきます。
この仕上げを「うづくり(浮づくり)」と呼びます。
昔から、羽目板などの内装材にはよく使われてきたのですが、触り心地の良さから、床板に使えないものかと考え、随分前から試作を繰り返してきました。
焼き温度に時間、そしてブラシの硬さや擦る強さ、時間など・・。
先日ようやく満足いくものが出来ましたので、岩井の家の子供室に使ってみました。
どうですか。
これは浮づくりした上に柿渋を塗ってますので少し赤みがかってますが、雰囲気といい、足触りといい、文句なしの素晴らしい出来栄えです。
玄関に使った「なぐり」ともまた一味違った良さがあります。
ぜひ、岩井の家で体感してみてください。