旗竿敷地を購入する際の注意点
旗竿敷地の売土地情報をよく目にします。
価格もお手頃で、大きな通りから少し入ってて静かな環境。
総合的に考えると、魅力的な土地が多いのも頷けます。
ただ、落とし穴が多いのも事実でして、注意が必要です。
1.表示されている敷地面積には進入路部分が含まれてませんか?
旗竿敷地でもっとも注意しなければならないのが、「有効面積」です。
幾ら大きく見せかけられていても、進入路面積が加算されていたのでは意味がありません。
自家用車は進入路以外の敷地で転回する必要があり、これにはかなり大きな面積を占有されてしまいます。(田舎ルール)
駐車場計画や転回計画を考慮した上で、必要とする間取りが設計可能なものかどうかを、事前に設計者に確認するべきです。
2.進入路の幅員は何メートルですか?
法的には2M以上となってますが、2Mでは自家用車で通行するのにかなりのストレスを感じるはずです。
また、進入路口に隅切りなどがなく、曲がることすら難しい敷地も見受けられます。
最近の分譲地などでは3~3.5Mほど確保されていることが多くなりましたが、昔からある敷地の場合は狭いことが多いので要注意です。
3.境界確定されてますか?
旗竿敷地は隣地の数や境界標が多く、境界線も複雑になっていることが多く、それゆえ近隣トラブルなどの問題を抱えていることも多いで要注意です。
境界が確定されなければ、ブロックの一つも積めませんから、今後の生活に支障をきたします。
4.造成費用や境界ブロック・塀などの費用は見積りましたか?
旗竿形状は、境界線の辺長が長いのが特徴です。
それゆえ、造成や土留め工事に大きな費用が掛かる場合が多いです。
5.古屋がある場合、解体工事の費用は見積りましたか?
旗竿敷地には、作業車が入れないケースが多々あります。
解体工事を機械でなく、手作業で行わなければならない場合、もの凄い費用が発生します。
その費用負担を売主が避けるために、現況渡しにしていることもありますので注意が必要です。
6.新築時にレッカーなどの作業車が入れますか?
5に同じく、上棟作業などを手作業で行うとなれば、割増料金に悩まされることになります。
新築時のリスクもあらかじめ把握しておきましょう。
7.水道やガス、電気などの引込み費用は把握されましたか?
進入路部分を引き込むわけですから、工事の距離が長くなり、配管の材料代も随分とかかります。
ライフライン全般にかかる費用も見積もっておかなければなりません。
どうでしょうか。
せっかく土地を安く手に入れたのに、希望する建物がたてられなかったり、予想以上に費用が掛かってしまったのではけません。
事前の下調べを怠らないようにいたしましょう。