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家を持つ、とは

家を持つ、とは アイチャッチ

そろそろ、家を建てたいね。

なにげない、そんな一言から始まる家づくり。
よし、今度の休みにでも住宅展示場にでも行ってみるか、一言にテンションが上がります。
展示場や完成見学会に行けば、そこには夢のような暮らしが演出されていて、口の達者な営業マンから矢継ぎ早に質問を浴びせられます。
「お客様はどんな家がお好みですか」
「土地はこれから探すのですか」
「無料敷地調査をされませんか」
「今なら無料でプランをいたしますが」・・・

商談はトントン拍子に進みいざ着工、となるわけですが、本当にそれでいいのでしょうか。

家を持つ、とは一体どういうことなのか。
展示場や見学会に行く前に、ご家族で考えてみませんか。

家を持つ、とは、建築する地域に生涯根を下ろすことを意味します。
子供達はそこで育ち、ご夫婦はそこで老後を迎え、過ごすことになります。
どこの小学校に通わせ、どこの祭りに参加しようか。
病院は近くにあるかな。
スーパーまでは車で何分くらいだろ。
駅までは自転車で行けるかな。・・
誰しもがこのような、ご夫婦⇔子供⇔地域の関係は考慮して計画しているようです。

しかし、あまり考えられていないように思うのが、親御さんや兄弟との関係です。
介護、相続、後継ぎ・・。

耳の痛い話しかもしれませんが、誰が親御さんの面倒をみるだとか、誰が実家に入るだとか、こうした親子や兄弟との距離感の話しというのは、結婚する時か、家を建てる時のタイミングでしか話せません。
どちらのタイミングも逃してしまうと、ずっとモヤモヤが残ったままになります。

「両親を実家に残したままだけど、まだ実家にいる弟が親の面倒はみてくれるかな」
「弟夫婦が実家から離れた土地に家を建てたってことは、親の介護は俺に期待してるってことかな」
「子供達がみんな、それぞれ家を持ったってことは面倒をみる意思がないってことなか」
「先祖代々受け継いできたこの土地は一体どうするつもりだろう」
「お姉ちゃんが嫁ぎ先に家を持ったってことは、私はお婿さんをもらわないといけないのかな」・・

ほとんどの方が「多分・・・」の状況で家づくりを進めてしまっているように感じます。
上棟式の時、引越した時、親御さんや兄弟から、心の底から笑顔で「おめでとう!」と言ってもらえますか。

この夏休み、ちょっと話しづらいかもしれないこんな話を、たまには家族でしてみませんか。

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