スウェーデン式サウンディング調査
下大之郷の家でも地盤調査。
先日のボーリング調査ではなく、こちらは、スウェーデン式サウンディング(SS)調査という方法で行いました。
一般住宅ではこのSS調査が主流でして、先端がスクリューになったロッドに100㎏の重りを載せた状態で回転させ、25㎝貫入させるのに、何回転するか、といった方法で、主に建物の荷重がかかる4~5ポイントを調査します。
実は先日、このお宅は一度調査したんです。
そしたら計測ポイントによって数値のバラつきが凄い。
あまり見たことのないデータです。
推察するに、もともと建っていた建物に杭基礎かなんかがあって、それを抜いたような感じ。
不動産屋に聞いてもわからないっていうし、当時の解体業者もわからないし・・。
仕方なく、今日はポイントを変えて再調査したんです。
結果、15~16箇所調査したけどダメ。
どこを調査しても、凄く硬いポイントと、ロッドが6メートルほど自沈してしまうポイントが混在してる。
やはり、基礎下に打ち込んであった杭を抜いた跡が起因してるようです。
ここからは、これから先、土地を買われる方たちが気を付けなければいけない話し。
一昔前だったら、「ここには家が建ってたから、きっと地盤も頑丈だね」なんて話が聞かれました。
ところが、20年ほど前から、一般住宅でも地盤強度を調査したり、杭基礎や表層改良などの補強工事がかなりの確率で実施されています。
ということは、今後購入する土地は、杭や地盤改良が行われた形跡を調査しなければなりません。
更地で購入すれば、杭があった箇所を判別するのは至難の業でしょうし、現況渡しで購入してから解体しようものなら、杭の解体処分費用だけで何百万も余分に負担する羽目になりそうです。
購入した土地の地盤調査をしたら、芳しくなかった・・。
土質や軟弱層の深度にもよりますが、こうした場合は鋼管杭を打ったり表層をセメント系固化材で固めたりする方法は避け、地盤に掘った穴に砕石を詰め込んで柱を形成し、地盤の支持力を高める砕石パイルという工法を採用した方が、将来的なリスクが軽減できると思います。