井戸のすすめ
静岡県西部地域でも、住宅用地の前面道路に上水道が整備されていない、ということが間々あります。
最寄りの上水道本管から引き込もうとすると数百メートルにも及ぶことがあり、このような工事は全て自費で行う必要があるため、数百万円を要します。
仕方なく、こうした場合は「井戸」を掘ります。
ただ、こうしたやむ負えない場合だけでなく、上水道が整備されている場合なんかでも、井戸をおすすめすることがあります。
で、井戸工事には「打ち込み式」と「鑿泉掘り」があります。
打ち込み式というのは10~20Mの浅いところにある地下水を利用するので、良い水質は期待できず、庭の水やりや洗車程度に使われます。
飲み水に使うなど、上水道の代わりになるような使い方をしたい場合は、鑿泉掘りと言われる方法がとられます。
打ち込みと違って、この場合は50~100Mほど穴を掘る大掛かりな工事になります。
深いところの地下水は、地表面から染み込むような汚い水や雨水の影響を受けませんし、水道水のようなカルキ臭も全くないことから、おいしい水を毎日楽しむことができますし、水道代金がかかりません。(ポンプの電気代が若干かかります)
災害時の取水にも有効だと思います。
ただ、鑿泉掘りの井戸を打つ場合、やぐらを組んだりするための大きなスペースが必要となります。
家を建ててしまってからですと、工事ができない可能性が高くなりますので、早めに計画や調査をした上で、基礎工事の着手前に、井戸工事をすませておきましょう。