捺印の必要性
なぜ「ハンコ文化」はなくならないのだろう。
印鑑を押さなければいけない文化が残るのは世界中でも日本だけらしい。
実印は一つだろうけど、認印なんかは家じゅう探せば何本も出てきたりするほどで、どうやら大切にされている様子もない・・。
ハンコの押しかたにも2通りあって、「記名押印」と「署名捺印」がある。
自筆しないのが前者で自筆するのが後者。
自筆しない記名押印は、なりすましを見抜けないから「無効」って言われるのはなんとなく理解できるけど、自筆(自署)してたら筆跡鑑定すれば判るだろうから捺印の必要もないだろうに・・。
会社⇔お客さん間のことだけを考えた時は、自署だけしてもらっていれば問題はなさそう。
じゃ、金融機関はどうだろう。
会社やお客さんがよくっても、金融機関からダメだしされて融資が受けられなくなったら困りますからね。
お付き合いのある3行(静岡銀行、浜松信用金庫、農協)に聞いてみた。
結果、3行ともに、工事請負契約書には「自署」と「捺印」を義務付けているらしい。
ただし、この時の捺印は、実印でなく、認印(三文判)でもいい。
認印でいいくらいなら、いらないのでは?と思うわけだが、「昔からの慣習」により、捺印を義務付けているとのこと。
各方面に聞いてみると、ハンコ文化は、「昔からの慣習」以外の何物でもなさそうだ。
にもかかわらず無くならないところをみると、印鑑業界から行政や金融機関には、莫大な○○が動いているんだろうな、と勘ぐってしまう。