雨を受け入れる
先日ようやく台風が過ぎ去ったかと思えば、今週末もまた雨・・。
今は梅雨だったか、と思うほど長雨が続きますね。
皆さんこうした天候の時、道路の水はけの悪さが気になりませんか。
昔と比べると、水が跳ねないように運転するのが大変なほど、道路が冠水しやすくなっているように感じます。
建築基準法では、「建築物の敷地には、雨水及び汚水を排出し、又は処理するための適当な下水管、下水溝又はためますその他これらに類する施設をしなければならない。」としています。
雨水は建物から敷地外の道路へと排出し、下水管や側溝に流すよう、法律で決められているのです。
ですから屋根に降った雨は雨樋により道路に排出するように設計しますし、地ベタもまた、雨が染み込まないようにコンクリートで覆うことが多くなります。
ところが、これらが原因となって側溝や下水道で処理しきれない雨水が道路を冠水させることになるわけです。
建築基準法に道路の整備が追い付いてないことも原因なのかもしれませんね。
だからといって、行政の予算にも限界があり、今以上道路の整備を期待することもできません。
条例などで、浸透桝の設置を義務付けられることは稀にありますが、そろそろ法律や条例も抜本的に見直して、雨水を敷地内に貯めて利用したり、敷地内に浸透させることにより宅内処理することを義務付けるとか、敷地内の土間コンクリートを禁止するとかしたほうが良さそうですね。
道路の舗装や宅内のコンクリートが減れば、無駄な公共工事は無くなるし、気温も何度か下がって地球温暖化対策の一環にもなるでしょうし・・。