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ウッドデッキ、どうやって木を選んでいますか?

ウッドデッキ、どうやって木を選んでいますか? アイチャッチ

 

こんにちは。扇建築工房の三村です。

 

子供の遊び場やバーベキューを楽しむ空間として、人気が高いウッドデッキ。

天気のいい休日に、デッキに出てお茶をしながらまったり読書……なんて時間も素敵ですよね。

 

そんな夢広がるウッドデッキですが、いざ我が家にも取り入れようという段階になると、疑問に思うこともでてくるはず。

 

どんな木を選べばいいのか?

メンテナンスはどうしたらいいのか?

 

そこで、今日はウッドデッキの素材である『木』のお話をしたいと思います。

 


1. 木の種類と特性を知ろう

ウッドデッキで人気のある木材といえば、イタウバ、イペ、ウリンなどが挙げられます。

これらは全て、ハードウッド(広葉樹)と呼ばれる木材。文字通り、重くて硬い材質が特徴です。耐久性が高い為、メンテナンスにあまり手がかからない一方、DIYしづらいというデメリットもあります。そして、値段は少々お高め……。

一方で、ソフトウッド(針葉樹)と呼ばれる木材。レッドシダーやサイプレスがそれにあたります。ハードウッドに比べると、軽くて柔らかく、加工しやすいという特徴があります。ささくれやトゲができにくく、足触りが良い為、素足で歩くのに適しています。但し、定期的なメンテナンスは必要になります。

 

 

2. ウッドデッキには『ハードウッドが最適』は本当か?

ウッドデッキに関して調べてみると、耐久性の高いハードウッドをオススメしている記事をよく見かけます。

ですが、本当にそうなのでしょうか?

 

結論からいうと、「必ずしもそうとは限らない」です。

ハードウッドは、靴を履いたまま室内で過ごすような、海外の文化圏の床材には非常に向いている木材です。素材が硬くささくれができやすいので、素足よりは靴で歩く場所に適している、ともいえます。その耐候性は、船のデッキにも使用されるほど。

つまり、靴を履いたまま過ごす空間としてウッドデッキの活用を考えている方には、ハードウッドはオススメです。

 

一方で、弊社ではソフトウッドのサイプレスを採用しています。

ソフトウッドと言われると、耐久性が心配になる方もいるかもしれませんが、ハード、ソフトというのは、あくまでも広葉樹か針葉樹かという区別によるもの。ソフトウッドよりも柔らかい素材のハードウッドも存在します。実際にサイプレスは、ハードウッドと間違われるほど硬い素材になります。加えて、ソフトウッドの特徴でもある足触りの良さも兼ね備えているので、バランスの取れた木材であると言えます。

弊社の家づくりでは、室内から靴下や素足でもデッキに出られることを前提としています。そのような活用方法を考えている方には、サイプレスはソフトウッドの中でも特にオススメの木材です。

 

 

3. おすすめのメンテナンス方法

ハードウッドにしてもソフトウッドにしても、ウッドデッキの素材は木。腐りにくいハードウッドですら、全く腐らないという訳ではありません。その為、メンテナンスは必須。

メンテナンスと聞いて思いつくものは何でしょうか。

塗装を繰り返す?それも一つの方法です。

ですが、弊社では「塗装はしない」ことをおすすめしています。なぜなら、木材保護塗料は、雨や紫外線の影響を受け、短期間で効力を失ってしまうから。塗膜(塗料を塗ってそれが固まることで作られる塗料の膜)が割れてしまうと、見た目の景観も損ないます。

そもそも、木はなぜ腐るのかご存知ですか?

それは、「木材腐朽菌」が木を構成する成分を分解し、さらに養分を吸収してしまうからです。

この木材腐朽菌が繁殖するのは、①温度、②酸素、③水分、④栄養素 の条件が揃ったとき。ですが、常に外気に触れているウッドデッキをこの4つの要素から守るのは、なかなか難しいことです。

 

そこで弊社では、腐朽の原因から木材を「守る」のではなく、原因を「取り除く」ことをおすすめしています。その方法は、表面をデッキブラシで洗い落とすというもの。

定期的なメンテナンスを行うことで、ウッドデッキは長持ちさせることができます。

 

 


 

いかがでしたか?

 

同じように見える「木」でも、それぞれ特性が異なります。

ご自身の用途に合わせ、最適なものを選んでくださいね。

 

 

 

三村美香

扇建築工房 https://www.ougi.jp/
お問合せ  https://www.ougi.jp/contact/

 

 

 

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