住宅の見学で大切なこと②
こんにちは、扇建築工房の井口です。
少し前、住宅の見学では座ってみることが大事っていうことを書いてみました。
→住宅の見学で大切なこと①
お伝えしたいことは同じことですが、もう一つ理由を付け加えてみます。
立っているときと座っているときとで、向こうに見える景色のほかにも見え方が変わってくるものがあります。
それは、天井の見え方です。
どういうことかと言うと、、、
同じ場所から視点の高さだけを変えて見え方を比べてみます。
立っているとき
座っているとき
どう感じましたか?
何回か見比べてみてください。
印象かわるなーと、感じられたと思います。
特にこの例のように高さ抑えめに天井を張ってある場合は差が出やすいので、意識して見学されるといいです。
繰り返しになりますが住宅の場合、基本は座ったときの目線で設計されているはずなので座った状態で感じた印象が本来の設計意図です。
天井の有り無しや高い低いは、部屋の落ち着きさ加減を決める重要な設計ポイント。
見え方を考えて、天井を張る張らないも、高くするも低くするも、つくり手はそこに意図を込めているはずです。
そのような設計の配慮も含めて共感できる建築会社を探すために住宅見学会に行かれているでしょうから、ぜひ立ったり座ったりして体験されると、実際に暮らしている目線で落ち着くなーとかなんかそわそわするなーということも感じられて、家づくりに役立つ体験が得られると思います。(備品に座っていいかはスタッフの方に確認してみてください)
ちなみに建築会社さんのホームページの施工実例も、室内内観写真は座った目線の高さで撮った写真が多めになっていると思います。
実物件を見て「あれ、なんか思ってたのとなんかちょっと違う」と感じたら
まずは椅子や床に座ってみると「あ、そうそうこんな雰囲気だった」なんてことがあるかもしれません。
井口慎弥