外壁の漆喰って何かメンテナンスいるんですか?
こんにちは、扇建築工房の井口です。
質問をいただきましたので回答いたします。良くいただく質問なのでちょっと心配している方が多いようです。
室内の漆喰(しっくい)の壁のメンテナンスは前に書きましたので、気になる方は参考にどうぞ。
→「室内の漆喰の壁は汚してしまうのが心配です」
漆喰塗りの外壁は、漆喰の粉に水加えて練ってどろどろになったものをコテで塗り伸ばし、乾いてかたまったものです。一般に外壁に使われているシーリング材というゴムのような継ぎ目はなく、何年かに一回、何か交換・更新しなくてはならない、という部分はないです。
ということですので、特にメンテナンスすることはありません。
また漆喰の白は塗装の色ではなく漆喰自体の色ですので、色が褪せていくことはありません。
砂ぼこりやコケなどの汚れが気になる部分があれば、ケルヒャーのようなもので洗ったり、漂白剤を吹きかけたりして洗浄します。
この先ぶつけて割れて補修するとか、増改築で外壁をいじることになったときに、工業製品と違って廃番で同じ色や柄がもうない!っていうこともないので、永く使い続けられるのがいいところです。
漆喰は雨を吸うので、柱に直接塗ると木が傷みやすい状態になります。
柱と漆喰の間に隙間を作って、直接あてないように、また乾くようにしておく工夫が重要です。
井口慎弥