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屋根の先についてる金網は何?

屋根の先についてる金網は何? アイチャッチ

こんにちは、扇建築工房の井口です。

「屋根の先についてる金網は何?」ご質問いただきましたので回答いたします。

これは屋根の中の空気の通り道の入口に、虫が入りにくくするために取り付けた金網です。
なんでそうなっているかというと・・・・

 

 

室内で発生する水蒸気、地面や空気中の水分など、家の周りは中も外も湿気にあふれています。
その湿気の一部は、壁の中や屋根の中へ入り込んでしまうことがあります。
また夜になって屋根が冷たくなると、屋根の裏が結露することもあります。

 

 

このままでは蒸れてしまうので屋根の中の湿気や結露が出ていくように工夫をします。
まず屋根をちょっと浮かせて隙間をつくってみると、屋根の中の湿気は、だんだんと隙間に移動します。

 

 

次に軒先(屋根の先っぽ)と棟(屋根のてっぺん)に、この隙間の入り口と出口をつくると空気が流れて、湿気が抜けていきます。
この入り口に虫が入りにくいように取り付けた金網が、一番初めの写真の金網です。

 

 

実際にはこのように角材を間隔をあけて取り付けて空気の通り道をつくります。

 

まずは湿気が入りにくく結露も起きにくい設計施工をした上で、一例としてこのような方法でもう一段階対処をしておくと家が長持ちします。

井口慎弥

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