風景を、できるだけ、そのままに。
こんにちは、扇建築工房の井口慎弥です。
平地には平地の、斜面地には斜面地の、崖地には崖地の建て方がある。
と言うと、たいそうなことを言っているような感じがするけれど、
土地をできるだけ元々の通りにしておく、
シンプルにそういうことのように思います。
というのも
そこに住む以上は建物はつくられる。
建物をつくるということは、少なからず風景をかえてしまう。
誰かが長年親しみを持って眺めていたかもしれない、そこにあった風景を。
だから、まずは元々の土地の形をできるだけ変えないで済むように考える。
建物もできるだけ謙虚に慎ましくつくる。
建物ができて変わってしまった分と、建物をつくるためにどうしても変えてしまった分は、少しでも緑を植えてちょっとでも良くして取り戻すように努める。
「来た時よりも美しく」の逆?
「来る前よりも美しく」?かな。
という気持ちで。
井口慎弥/扇建築工房