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内藤廣さんの講演

「住宅建築」のイベントで、内藤廣さんの講演を聞きに行ってきました。

東北の地震から、何かを活かして変わっていかなければ何にもならない。何を学び、何を実践できるか。
被災地に新しく住まいをつくるとして、何かふさわしいか。ただ懐かしい形を模倣すれば良いのか、おもしろいことをやればよいのか、昔の生活に戻るような提案をすれば良いのか。そうではないはず、しかしまだそれがはっきり見えない。技術というのは進歩しかない、ひとつのキーワードはそこにある。
復興はみんな真剣にとりくんでいるのに、なかなか進まない。それは自分の土地なんだからという「私権」と、公共の福祉という「公の権利」のバランスがとれていないからではないか。

こうして書くとその深さをうまく伝えられないのですが、とても深い内容で、はっとさせられる素晴らしい講義でした。
扇建築工房では、5回、東北にボランティア活動に参加させていただきましたが、その場に立って目の当たりにすると、結局住宅とは何なのか、これから住宅はどこへ向かっていくのだろうかと、考えさせられます。
住宅はどこへ向かっていくのかということは、とても興味があり、気になることで、大げさかもしれませんがその流れの一部に小さくとも自分たちがいると考えると、重いけれど間違ったことをする訳にはいきません、「正しく」つくり続けていきたいと思います。

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