「御前崎の家」11日後
今日は「御前崎の家」での見学会の最終日でした。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
本日投稿は、このたび造園工事に初参加させていただきました小笠原です。
ふだん、事務所内での仕事を させていただいており、現場へは見学会時に初来場の私。
毎回楽しみに見学会場に向かいます。
今回は、プラスの思いをもって、見学会場に向かいました。
プラスの思い「お庭のその後 」、とても気になります。
「御前崎の家」に向かう道すがら、桜の満開の姿があまりに綺麗で、思わずiPhoneでパシャ。
近所の公園。
近所の避難所。
道路沿い。
11日前はまだ蕾も発見できなかった桜の木も、満開の姿で迎えてくれました。
心ウキウキ、先に進みます。
「御前崎の家」が見えてきました。
お庭の桜の木には、小さな可愛らしい花が開き始めています。
庭の木々には、 萌黄色の新芽が出始めました。
もみじの若葉が、涼やかに、そよそよとなびいています。
そこ、ここと、お花も開いています。
家の中に入り、窓から外を眺めると、ちょうどいい具合にお庭を楽しめます。
設計により、ふんだんに取りこんでいる気持ち良い採光。
本当に心地よいです。
住まいとつながる、まちとつながる、
素晴らしい風景ができ、着実にここに根付き始めています。
「ここをあなたたちの一生の住みかとし、安心して根をおろしてくださいね」
木々・お花を見つめ、再度念じ、願ってまいりました。
まちの桜。
住まいのお庭の桜。
今年も、これからもずっと桜の季節が楽しみです。
今の気持ちに、この歌がぴったり‼と、思い浮かびました。
世の中に
絶えて桜のなかりせば
春の心は
のどけからまし
伊勢物語 八十二段 在原業平の歌より。
(世の中に全く桜というものがなかったならば、春の心はどんなにかのどかであろうな。
(でも実際は咲くのを待ち、散るのを惜しみ、雨や風に気をもみ、心が落ち着くことができない))
桜を愛する気持ちを歌った歌です。
伊勢物語は、平安時代初期に成立した歌物語です。
この部分を読み、
古人も、現代の私たちと同じように感じながら、桜の季節を楽しみにしていたことに感動した私です。
とても印象に残っている、好きな歌です。
今も昔も、桜を愛する日本人のこころは変わらないのですね。
日本人のDNAにうったえかけてくれる、
こころを豊かにしてくれる、
住まいとお庭ができました。
(おまけ)
造園工事最終日の夕方、
お施主様・奥さまとお嬢さまがいらっしゃいました。
静かに家の中に入られました。
ふだんおしとやかなお嬢さまが、
明るく広いリビングダイニングで、とびまわって喜んでくれているではありませんか。
「わぁ きれい〜‼」
心もからだも踊りだす。
きみの瞳に
春の中庭
歌の良し悪しは、別として・・・(´・_・`)
ここ数ヶ月、スランプだった私。
久しぶりにポンっと一句が浮かび、もう感動です‼