つくるときは下から、考えるときは上から。
こんにちは、扇建築工房の井口です。
家をつくるとき、現場では基礎をつくって、柱を立てて、屋根をかけて・・・って下から順につくっていくんですが、設計するときは上から下へ順に考えていくんですね。屋根を支える梁があって、梁を支える柱があって、柱を支える基礎あって・・と。
だから上から考えると、それぞれの柱や梁が何を支えるために必要なのか明確にしながら考えやすいのです。
で、一番下までおりてきたら、今度はつくる順で考えて、この通りにちゃんとつくれるか、下から上へと、頭の中で組み立てながら確認します。
・・・・というのを実際には頭の中で何度も上がって下がって(ほんとに何度も何度も)この柱って何のためにあるんだ?とか自問自答しながら・・・・の繰り返しでまとめていきます。
扇建築工房のつくる住まいは真壁造り(しんかべづくり)といって、柱と梁が室内にそのまま見えるので、特に大事です。
とはいえ、実際につくる大工さんの技術と知恵がたいへん重要なので、共に十分に練り上げて、木の加工に入っていきます。