「ムクノキ」ではなく「無垢(ムク)」の木
こんにちは扇建築工房の井口です。
どちらも間違ってはいないのですが、たまにかんちがいされている方がいらっしゃっいますので。
良く「ムク」って言葉を良く聞くとおもいます。「この、木のテーブルはムクです」とかって聞いたことあると思います。
そのとき、
「杉の木」「桜の木」「いちょうの木」と同じように「ムクの木」というように「ムク」という名前の木を指している思われることもあるのですが
建築材料でムクと言えば一般に「無垢」のことを言います。
(「ムクノキ」という木もあってややこしいのですが!)
この場合、無垢(ムク)というのは樹種のことでなく芯までひとかたまりの素材でできている、という意味で使っています。
表面だけ貼り付けて中身は別の素材になっているものではないもの、例えば無垢の一枚板といえば、ひとかたまりの木を削ってつくられた一枚の板のことを言っています。
「杉の無垢」「桧の無垢」、芯まで鉄でできていれば「無垢の鉄」、芯までガラスであれば「無垢のガラス」というように言うこともあります。
日常で頻繁に使う言葉でないのでちょっとややこしいですね。
井口慎弥