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「このお宅の建坪(たてつぼ)いくつ?」

こんにちは、扇建築工房の井口です。
「このお宅の建坪(たてつぼ)いくつ?」って聞かれることがあります。
建築の仕事上では建坪って言葉は使いませんが、日常では良く耳にしますよね。
例えば、1階20坪、2階10坪、合計30坪の家があるとします。
このとき
建築面積(=ざっくり言うとお家を真上から見たときの面積のこと)は20坪です。
延床(のべゆか)面積(=1階2階全部の広さを合計した面積のこと)は30坪です。
建坪は?というと、、、
今、ネットで「建坪」を検索してみたら
「建坪」はどうやら20坪の建築面積の方を指すようですが
実際には、これでいう20坪のことを知りたかった方、30坪のことを知りたかった方も両方いらっしゃいますので、明確になってないのが現実です。
答える方も、人によって20坪という人もいれば30坪という人もいるかもしれません。
ついでに、テレビの小さな住宅の特集をやってたりすると、「建坪〇坪の家」ってやってることありますよね。
例えば、建坪9坪の家といえば
この9坪が延床面積をさしているとすると
1階から2階まで全部合わせて9坪=18帖ってことになります。
玄関、台所、トイレ、お風呂、階段まで全部合わせて18帖におさまっているってことです。
玄関、台所、トイレ、お風呂、階段で10帖くらいは使うとすると残り8帖がLDK寝室(+子供部屋)となります。
ちょっと想像が難しいけど・・・住めなくはないか・・
この9坪が建築面積をさしているとすると

総2階建てなら1階9坪、2階9坪の全部で18坪=36帖に
全部がおさまっているってことになります。

総3階建てなら1階9坪、2階9坪、3階9坪の全部で27坪=54帖に
全部がおさまっているってことになります。
これくらいなら面積だけみれば一般的な部屋数はとれそうです。

延床面積のことを指すか、建築面積のことを指すかで全然違いますね。
井口慎弥

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