
-
高塚の家
Yさん夫婦が求めていたのは、ほんの少しの静けさと旋律に包まれた時間。
しかし、日常の喧噪、視線の多さ、狭く閉じた空間…、そんな日々は、夫婦が望む暮らしとは程遠いものでした。
夫婦の夢は、喧騒から一歩引いた空間で、日常生活を送ること。そして、家族とともに音楽を楽しむことでしたが、その夢をかなえる道のりは困難でした。
-
-
-
-
-
- 購入した60坪の敷地は思うほど広くなく、南面道路の存在はプライバシーを守ることを難しくしていました。
また、駅近で便利だった反面、前面道路は車や人の往来が多く、周囲には住宅が建ち並びます。
一方で、夫婦は自然とのつながりを感じながら、穏やかで心地よい時間を過ごしたいという願望を抱いていました。
-
-
-
わたしたちは、小さな悲しみに包まれるYさん夫婦に、道筋を示します。
-


限られた敷地面積を最大限に活用し、大きな窓によって拡がりを生むコンパクトな平屋建ての設計。
自然と一体となる居住スペース、外界の視線と騒ぎを遠ざけるコンクリート塀、そして、夫婦の趣味である音楽を楽しむためのロフトスペース、全ては夢を具現化するための手段でした。

早朝、リビングは窓からの柔らかな光で満たされ、新しい一日を迎えます。
大きな窓と縁側は、限られた空間でも拡がりを生み、自然を日常に取り込む装置。障子を開けると目の前に広がる庭が、四季の移ろいを知らせます。


ダイニングからつながるロフトスペースは、趣味の音楽を楽しむための場所。
仲間と集い、音を奏でる時間は、常に笑顔と感動で溢れています。・・
・
新しい住まいは、人生のステージと言える場所となりました。
自然光が満ち、鳥のさえずりが耳に届く中、四季の移り変わりを感じながら日々を過ごす。Yさん夫婦は日常の小さな幸せを見つけています。